《サスティナブル》という取り組み

単に美しい商品を作れば売れるという考え方は過去のもの

近年「サスティナブル」(Sustinable)という言葉を新聞の社会欄や海外のニュースで見たり聞いたりすることが多くなりました。ジュエリーが好きな人も、知っていてほしい知識です。

「サスティナブル」とは英語の持続可能であるという意味ですが、そこから派生して、地球環境の保全を配慮した持続可能な産業や開発について言います。アパレル業界は積極的な取り組みをしており、服の回収はもちろん、リサイクル繊維で商品を開発、生産地の労働者の支援やフェアトレード(公正な貿易)など多様な取り組みを行い、「エコファッション」というキーワーでその活動を啓蒙しています。ジュエリー業界でもその動きが大手企業を中心に広がっています。単に美しい商品を作れば売れるという時代は過ぎ、生産者の社会的責任が問われます。それは企業だけの問題ではなく、消費者側も意識しないといけません。

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デビアスグループのブランド、フォーエバーマークは「エシカルなダイヤモンド」のパイオニア。鉱山の選別、経営・社会・環境に関わる指標を設け、採掘から身につけるまで、環境保全や地域社会への投資など、社会的に正しいプロセスを経たダイヤモンドであることを裏付けている。(画像提供:フォエバーマーク)

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すべてのフォーエバーマークのダイヤモンドには、テーブル面にフォーエバーマークの印(1/20ミクロンの深さ、人間の髪の毛の5000分の1に相当)が独自の特許技術により、0.10ct以上のダイヤモンドに印される。

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繋がった2粒のダイヤモンドが、愛し合う人たちがお互いに支え合うイメージでデザインされている。フォーエバーマーク「Two D®コレクション」ペンダント。Pt・ダイヤモンド。

人と地球を守るダイヤモンド

世界最大のダイヤモンド企業グループ、デビアスから2008年に誕生したダイヤモンドブランド、フォーエバーマークは、ジュエリー業界で「エシカル」(Ethical=倫理的)の重要性を広めた先駆けです。美しさに関する厳格な基準を満たし、採掘からエンドユーザーの手元に届くまで社会的に正しいプロセスを経ていることを証明するという考えを打ち出しました。それは、専用のルーペですぐ分かる、ダイヤモンドそのものに印されたブランドアイコンと個別認証ナンバーによって象徴されています。

このインスクリプションは、ダイヤモンドが天然・未処理であること、紛争資源となるような、いわゆる「紛争ダイヤモンド」ではないことはもちろん、産出地域の環境保護、産出国の女性のエンパワーメント、子どもの教育支援など、ダイヤモンドを通じて地域社会の発展に積極的に貢献しています。

フォエーバマーク
www.forevermark.com/ja-jp/

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ボツワナのデビアス本社でダイヤモンド・ソーティングをするスタッフ。

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デビアスはボツワナに数々の医療と教育機関の提供している。

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「ティファニー セーブ ザ ワイルド コレクション」ゾウのチャーム。シルバー、シルバーにピンクゴールドの展開。(ティファニー&Co.)

命を救う、ティファニー、 Tiffany Save the Wild

ティファニーは2017年に発表した「ティファニー セーブ ザ ワイルド コレクション」の売上げ利益100%を野生動物保護のために寄付することを誓約しています。これまで総額500万米ドル以上を寄付してきました。ティファニーは「180年以上にわたり、自然の美しさからインスピレーションを得てきました。だから自然を保護する倫理的義務があります」と述べています。

ティファニー
www.tiffany.co.jp

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「ティファニー セーブ ザ ワイルド コレクション」ゾウ、サイ、ライオンのチャーム。シルバー、シルバーにピンクゴールドの展開。(ティファニー&Co.)

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「ティファニー セーブ ザ ワイルド コレクション」ライオンのチャーム。シルバー、シルバーにピンクゴールドの展開。(ティファニー&Co.)

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「ティファニー セーブ ザ ワイルド コレクション」サイのチャーム。シルバー、シルバーにピンクゴールドの展開。(ティファニー&Co.)

女性の経営者から始まった 国内でのエシカルな活動

サスティナブルな取り組みでは海外に遅れを取っている日本ですが、10年程前、宝石の産地の環境や労働問題について考えも及ばなかった時代に、美しい宝石の裏側に潜む問題点に気づいた女性がいます。ハスナの代表取締役 白木夏子さんです。最貧国層が住む南インドのある村を訪れた時、子どもから大人まで素足で採掘する状況を見て、疑問を持ったそうです。彼らが掘っているのは先進国の人々を豊かにする天然資源ですが、彼らは働いても働いても貧しいままです。そんなギャップに衝撃を受けた白木さんは「エシカル」をテーマにHASUNAを立ち上げました。HASUNAには2009年の誕生からジュエリーを通じて、社会、自然と向き合い、日本初のRJC(Responsible Jewellery Council:責任あるジュエリー協議会)認証が与えられました。認証取得には、倫理的活動、人権の尊重、環境保全の視点から監査が行われます。

ハスナ
https://hasuna.com/

 

*この記事はBrand Jewelry2018WINTER-2019SPRINGを再編したものです。

#ブランドジュエリー

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「Swing」K18YG・ルビー・ダイヤモンド。ネックレス(M)ピアス¥80,000(ハスナ)