ジュエリーマニアのためのオークションガイド/マリー・アントワネットのパール&ダイヤモンド

マリー・アントワネットの真珠、過去最高額41億円で落札

7月に発行した『ブランドジュエリー 2018SUMMER-AUTUMN』で、11月のサザビーズのジュネーブ・オークションに登場するマリー・アントワネットのジュエリーについて取り上げましたが、その結果が1114日、とうとう出ました。
ドロップ形のパールのペンダントの落札価格は、なんと約41億円!
サザビーズの調べでは過去最高額だそうです。
マリー・アントワネットという歴史上、最も有名な王妃のジュエリーを含むフランス王家のジュエリーが出品されるということで、かなり注目され、参加者は44カ国から、うち55%がオンラインで参加。またその1/4が初参加だったそうです。

コレクション全体の落札価格は約782500万円。1987年のウィンザー公爵夫人の宝石のオークションの総額を塗り替えました。

sothebys.com

 

ナチュラルパールとダイヤのネックレス拡大

A natural pearl and diamond necklace

ペアの雫型ナチュラルパール拡大

A pair of natural pearl drops

ダイヤモンドとナチュラルパールペンダント拡大

A diamond and natural pearl pendant

『ブランドジュエリー 2018SUMMER-AUTUMN』記事より

フランス王妃マリー・アントワネットが無類のダイヤモンドと真珠好きであったことは、肖像画を見ても分かる通り史実です。1112日、サザビーズのジュネーブ・オークションで、「Royal Jewels from the Bourbon Parma Family(ブルボン=パルマ家のジュエリー)」と称して、フランス王家にまつわるジュエリー約100点が200年の歳月を経て、初めて公開されます。フランス王室の宝石類は、革命のどさくさに紛れて散失してしまったので、歴史の証人とも言えるジュエリーです。

19713月、ルイ十六世とマリー・アントワネット、そして二人の子どもたちはフランス脱出を試みますが、逃亡は失敗に終わり、王と王妃はギロチンの刑に処せられました。

一方ジュエリーは丁寧に布で包まれ、木箱に収まってマリー・アントワネットの姉マリー・クリスティーネの領地ブリュッセルを経て、オーストリア帝国に持ち運ばれ保管されます。両親が処刑され、弟であるルイ十七世も牢獄で亡くなった後、長女マリー・テレーズは母の故郷ウィーンに連れて行かれ、漸く安全な生活を取り戻しました。彼女は母から遺品のジュエリーを引き継ぎ、彼女の死後、ジュエリーは姪や養女などに継承されました。オークションには、マリー・アントワネットが実際によく身につけていた天然真珠ペンダントやイヤリング、ネックレスも出品されます。また最後のフランス国王シャルル十世や、ハプスブルグ家、パルマ家にまつわるロイヤルジュエリーも含まれます。今年後半の最も注目されるオークションになるでしょう。

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image=Sotheby's