春のジュエリートレンドと、日本宝飾クラフト学院卒業制作合同展2017

売れ筋路線を意識していないところに ジュエリーの存在感がある

情報収集のために、できるだけ展示会には行くようにしています。会場を一周すればトレンドがつかめ、制作者の意図がわかって面白い。

百貨店の1階やセレクトショップのアクセサリーやジュエリーコーナーもできるだけ見ます。

この春、あるデパートの10万円以下が多い1階のジュエリーコーナーを回った時のこと。印象をまとめると、以下のような素材、デザインなどのファクターが目につきました。

1)クォーツなどのさまざまなカラーストーンが豊富。

2)不揃いのカット。

3)小さなアコヤ真珠や淡水バロックパールを細いイエローゴールドでつないでいる。

4)とにかく細く、長いライン(素材はゴールド、シルバー)。

5)貴金属はイエローが豊富。

5)アイテムはネックレス、ペンダント。

といったのが現在の売れ筋路線のようです。

さて、2月、時期は少しさかのぼりますが、日本宝飾クラフト学院の「卒業制作合同展2017」を見に行きました。

「売る」という意識のないジュエリーは新鮮です。市場の流れを気にしていないので、発想が大らか。楽しんで作っているのが伝わってくる作品ばかりでした。その展覧会から一部、身につけたら個性的でおしゃれかも……、個人的に思ったものを選んで、ここで紹介します。

取材で知ったことですが、イギリスでは人々をサポートするソーシャル・エンタープライズという組織が発達しており、学生のうちから企業がサポートし、実際に商品化したりすることもあるそうです。

何色にも染まっていない作り手を企業が支援すれば、市場に面白いジュエリーが増えるでしょう。

売れ筋路線の枠からはみ出たユニークなジュエリーこそが、元来、自己表現のためにあるジュエリー。

この数年、無地、プレーンなファッションが流行の中心なので、今はまさに個性の強いジュエリーをつけるにはぴったりな時期。どんどんつけましょう!

Text=Watanabe Ikuko

日本宝飾クラフト学院
http://www.jj-craft.com/

 

写真上から

左上:キャンディクリスマス

制作者:石井絵里加 東京本校 総合学科ジュエリークラフトコース2年制
アイテム:リングブレスレット
素材:シルバー、ビーズ、合成コランダム、他

中央:未知の生命
制作者:石井裕里加 東京本校 総合学科ジュエリークラフトコース2年制
アイテム:ペンダント
素材:シルバー、真鍮、木目金、水晶

右下:アルテミスに捧げる
制作者:小幡美和 東京本校 総合基礎科デザイン制作コース1年制
アイテム:イヤーカフ
素材:シルバー、パール

 

日本最北の子
制作者:高橋星来 名古屋校 全日制学科ジュエリー本科コース2年制
アイテム:ネックレス
素材:シルバー、アメシスト、アクリル、水、油

 

左と中央:Reincarnation
制作者:楠木夢望 大阪校 総合学科ジュエリークラフトコース2年制
アイテム:リングとバングル
素材:シルバー、琥珀

右:SEA PARADISE!
制作者:中村仁美 東京本校 総合基礎科デザイン制作コース1年制
アイテム:ティアラ
素材:シルバー、貝、オパール、キュービックジルコニア、レモンクォーツ

 

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