ブライダルジュエリー ソリテールというリング

ソリテールというリング

日本にダイヤモンドが入ってきた1960〜70年代、1カラット以上の大きなダイヤモンドは珍しく、メレダイヤが中心でした。メレダイヤとは0・1カラット以下の小さなダイヤモンドで、さらに小さいものでは0・001〜0・003カラット程度まであります。デイリー使いのダイヤモンドジュエリーはメレで好きなデザインを選べばよいですが、婚約指輪にはある程度大きなダイヤモンドがセッティングされているものがいいと思います。最近では婚約指輪用として1石0・2カラット程度から選べるようですが、40代以上になったときでも愛用できるものをと考えると、0・3〜0・5カラット、またはそれ以上がおすすめです。20代のシミ、シワのないふっくらとした手には小粒のダイヤモンドでも十分ですが、悲しいけれど、年齢と共にあまりにも小さなダイヤモンドは似合わなくなります。逆に若い頃は仰々しく見えた大きい石が映えるようになります。婚約指輪を探す際には、先々のことを考えて選らぶといいでしょう。

現在、婚約指輪を買おうとすると、あまりにもデザインが多くて迷ってしまいますが、以前は1石のダイヤモンドを留めたソリテール(solitaire)がほとんどでした。ソリテールという言葉には、「一人トランプ」「一人チェッカー」といった意味もあります。この言葉はフランス語を語源とし、英語ではsolitary、soloなど単独、一人を意味する派生語や関連語を生み、英語圏の人々には少し寂しいイメージがあったりします。一方、「選ばれたただひとつのダイヤモンドに二人の愛を込める」という見方もあるのです。ダイヤモンドの無垢な輝きを引き出すことのみに全力を注いだシンプルなリングは、気高く凛とした印象があります。

ずっと愛用できる婚約指輪

ダイヤモンドのソリテールはシンプルなジュエリーなので、ダイヤモンドのクオリティと、ゴールドやプラチナのアームデザインが命です。カットはラウンドブリリアントが一般的ですが、少し違う印象を求めたいのならペアシェイプ、オーバル、エメラルドカットなどの選択肢もあります。枠のデザインには、エレガントな曲線のものや、鍛造という製法によるしっかりしたもの、貴金属のテクスチャーがつや消しのもの、彫りを施したものなどさまざまです。近頃、海外で人気があるのは、アーム部分にメレを連ねたタイプです。純粋なソリテールとは違いますが、華やかさがあり、いくつになっても着けられます。

一方、ソリテールはエレガントなリングで、フォーマルな印象がありすぎて普段使えない、仕事場では着けられない、そんな声も聞こえてきます。そして結婚10年もしないうちにリフォームしてしまうケースが多くあります。おそらくリフォームという仕事で、最も多い注文です。

ソリテールは実際に日常に着けられないものでしょうか。もしそうだとしたら、よく言う「タンスの肥やし」です。挙式用のためだけなら、もったいない買い物です。ソリテールはシンプルなのでフォーマルな服装に合うばかりでなく、すべてのファッションに合います。選ぶときの注意点は、あなたの好みのファッションに合うアームデザインを選ぶこと。スポーティなファッションが好みなら、幅のあるアームのリングが似合うかもしれません。フェミニンなファッションが多いのなら、ミル打ちや繊細な彫りが入ったクラシックなアームがいいでしょう。ソリテールばかりでなく凝ったデザインの婚約指輪を選ぶときも、自分のファッション、ライフスタイルを基準にすると、利用頻度の高いリングとなります。

結婚指輪は婚約指輪よりさらに自分の普段の服装を念頭にチョイスすると、年中はめていられるリングになります。ジュエリーが好きな人ほど、いろんなリングをはめたいので、結婚指輪は宝石箱にしまわれたままになります。しかし記念のリングですから、左手の薬指はそれ専用にして、右手の薬指や他の指でいろんな宝石やデザインのリングを楽しんでみてください。コーディネイトや重ねづけを考えると、結婚指輪は合わせやすいプレーンなものがいいでしょう。

ダイヤモンド Style Guide

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ダイヤモンドリングの代表とも言えるソリテール。

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アームにメレダイヤをあしらったエンゲージ。(サバース/ガレリア内原)